ポスター製造スタッフ【成井の目】心根(ココロネ)
おはようございます。
製造・成井です。
企業でも抜群の成績を残す一人の営業マンが、その実績を振りかざし
「俺はトップの成績を残している。だから何やかんや言われる筋合いはない」と、
組織にまったく融合しなかったらどうなるでしょうか。
最終的に組織がぐちゃぐちゃになるのは目に見えています。
そういう自分のことしか考えられない人のことを私は「心根の悪いヤツ」と表現します。
それよりも、他の人と協調しながら行動できる「心根のいいヤツ」を選ぶほうが、
短期的な伸びは小さくても、長い目で見ると組織全体の力を伸ばすことにつながるのです。
また、仮に「心根の悪いエース」が抜けたとしても、
「心根のいいヤツ」が揃う組織は、考え方次第で強化できるのです。
成績が良いだけで心根が悪い営業マンがいなくても、
残りの心根がいい営業マンが少しずつ成績を上げれば、その分をカバーできるからです。
駅伝でも心根の悪いスーパーエースがいなくても、
心根が良く、真面目に練習に取り組む選手が少しずつタイムを縮めれば、合計タイムを短縮できます。
例えるならエースが抜けて10秒遅くなったとしても、
10区あるならそれぞれの区で1秒ずつタイムを縮めていけば10秒のロスはカバーできます。
それは決して不可能な数字ではありません。
私は就任3年目以降、その考えを基本にしてチームを強化してきました。
組織力やチーム力を押し上げていくのは、
「コツコツと努力できる心根の良い人間」だと私は強く信じています。
「フツ―の会社員だった私が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉」 原 晋
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人間性を重視することの大切さは、京セラやKDDIの創業者・稲森和夫さんが著書で語っています。
「今の日本企業は、才覚のある人をリーダーとして重用します。
ですが、私はリーダーを選ぶとき、能力ではなく人間性や人格で選びます。
能力に多少の問題があっても、人格のある人は努力をして成長する。
そういう人をリーダーに選んでこなかったことが、
今の日本の企業内において、様々な問題を引き起こしているのではないか・・・と。
昔、京セラがまだ町工場だった頃、滋賀の工場で細かい仕事を黙々とする男がいました。
工場へ行くたびに、なぜか彼の手元に目がいってしまうのです。
中学しか出ておらず、才能などない、真面目が取り柄の男でしたが、
周囲に押される形で頭角を現し、課長、部長になっていきました。
経営者は「儲けたい」「会社を大きくしたい」という我欲を起点にしがちです。
しかし、本来は「人として何が正しいか」を起点に置くべきです。
自分の会社に都合がいいことばかりを選ぶのではなく、
たとえ会社に不利であっても人として正しい道を選ぶ」
コツコツと努力できる心根の良い人・・・・
常にそうありたいと思います。
今日も毛が無く、否、怪我無く!