ポスター製造スタッフ【成井の目】家庭もバンドも・・・
おはようございます。
製造・成井です。
相手を「動かそう」とすることが「操作主義」なのではない。
相手に対する「敬意」を持たず、相手を「一人の人間」として見つめず、
あたかも「物」を動かすように、自分の思うままに操ろうとすること、
それが「操作主義」である。
例えば、「部下のモチベーションを高める」という言葉。
ビジネスの世界でしばしば使われるこの言葉は、
部下を「一人の人間」として敬意を持って見つめ、
その部下に対する「仕事に働き甲斐を感じられるように」という愛情から出てくる言葉ならば、
それは決して「操作主義」ではない。
しかし、この言葉が、
「仕事の生産性を上げるために部下という『歯車』をうまく回るようにしなければ」とか
「部下という『馬』を速く走らせるようにしなければ」
という発想から出てくるならば、それは「操作主義」である。
「仕事の技法」 田坂広志
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例えば、こんな会話が聞こえてきたらどうでしょうか?
A課長「お前のところの若手のB、最近、ガスが溜まっているんじゃないか?」
C課長「あいつは、最近、プロジェクトの納期が迫っていて残業が続いているからな…」
A課長「だったら、納期が終わったら飲みに連れて行ってやって、
ガス抜きをしてやった方がいいんじゃないか?」
C課長「そうだな…。そうするか…」
この会話を聞いていたとしても、いなかったとしても、きっとBさんは嬉しくないでしょう。
なぜなら、相手に対する「尊敬」や「敬意」が無く、
動かそうとすることが見透かされているからです。
ドラッカーはこう言います。
「企業において真の生産性は、(経営者や上司・同僚が)働く人たちに敬意を持つときにもたらされる」
相手に対する「尊敬」や「敬意」
これは、会社だけではなく、家庭でも、バンドでも、チームでも、
二人以上が集まったあらゆる組織において言えることですね。
今日も毛が無く、否、怪我無く!