連続するか分からない小説「はまぐり」第七話
【七話】通勤
私達が大切にしている事、それは、以前お伝えしました通り、睡眠。
そして2つ目は、通勤。
睡眠と通勤。
ラッパーみたいに、韻を踏みたくて言ってるわけでは決してありません。
今回は、通勤についてお話ししようと思います。
東京だと、通勤手段は電車に乗って、会社までは徒歩15分くらいで着きます。
三重の住まいを選ぶときも、通勤の事を考えて選んだんだな。
昭和印刷さんは、桑名駅からおよそ3㎞離れています。
電車はあるような、ないような。
バスも、くるような、こないような。
1号線という、東京でいうところの明治通りは、
タクシーの運転手さんいわく、非常に混雑する為、
バスも時間通りに来ないよって、そういえば言っていました。
そうすると、選択肢としては車?
いや、二人とも免許は持っていなかった。
バイク?
も、私の両親はバイクは絶対に乗っちゃダメって言ってたっけ。
そしたら、最後に残るのは
スケボーっしょ。
っていうのは、夢のまた夢で。
現実的には、自転車通勤なのでした。
ピンク色の自転車を2台、会社に購入してもらい、
徒歩だと2㎞で、片道30分かかるところを、
自転車のおかげで15分くらいで通勤できています。
1号線をまっすぐ行くのが一番近いのですが、
自転車には不向きの、狭くガタガタした道で、非常に漕ぎにくい。
裏通りで行ってみたが、今度は道路が狭すぎて、車とぶつかるんじゃないかと
いつもピリピリしながら走らないといけない。
で、2週間かけて見つけたルートが、
ちょっと遠くなるけど、いまんところノーストレス。
今になって思い返すと、スケボー通勤は結局難しかったかもね。
つづく・・・
これは、印刷会社で働いている東京生まれ東京育ちの夫婦が、
とあるプロジェクトをきっかけに、
三重県桑名市で奮闘する、多分ハートフルなお話です。