【今月の1冊】「まにまに」と「ごはんぐるり」
エッセイがすきだ。
すきだ、といいつつもエッセイってどういう意味だったかな、
と思い、goo辞書(ぐー辞書で読み方あってます?)で検索しました。
前回のブログで辞書買おうかなと言っていましたが、
ぐー辞書で調べられるじゃ~んと思い、今に至ります。
インターネットは便利なものです。へへ。
エッセー【essay】《「エッセイ」とも》
1 自由な形式で意見・感想などを述べた散文。随筆。随想。
2 特定の主題について述べる試論。小論文。論説。
・・・随想?ずいそう?
教えてぐー辞書。
ずい‐そう〔‐サウ〕【随想】
折にふれて思うこと。また、それらを書きまとめた文章。
ぞうすいみたいな響きの、ずいそうが、
様々な視点で紡がれる日常が、思いが、フィクションではない事実として、
読むことができること。
電車の窓から一瞬見える、団地やマンションの窓の中、
人々の暮らしを、じっくり観察することは許されないけれど、
エッセイはその人の暮らしをじっくり見ることができる。
(お金を払って、見させてもらっているとも言えるけれど)
まるで透明人間になったように、書き手のそばにいられるような、
そんなエッセイが、私はたまらなく好きなのだ。
その中でも、今回読んだのは、
ずいぶん前に購入して積読(つんどく)状態になっていた、
西 加奈子によるエッセイ
「まにまに」と「ごはんぐるり」だ。
彼女の著作、「サラバ!」で衝撃の出会いをし、
そこから「i(アイ)」を読み、
呆然となりながらも私の母にすすめ(読後おなじく呆然となっていた)
「おまじない」を読んで、ああ~やっぱり、すきだ。となった。
その彼女のエッセイなんて!
すきとすきがタッグを組んだら最強にきまってる!
堂々と窓の外からのぞき見していたらバレたけど、
いいよ、いいよ、と家の中に招き入れてもらえて、
更には一緒にソファに座って、あたたかい紅茶をもてなしてもらいながら、
ゆっくり語ってくれているような距離感で読んでいました。(勝手に)
「まにまに」では、
日々のこと、音楽のこと、本のことが書かれていて、
(彼女のすすめる本は、うわあ読んでみたい!と思うようなものばかりだった)
「ごはんぐるり」では、タイトルからもわかるように、ごはんにまつわることで、
肉じゃがとか卵かけご飯、といった聞き馴染みのあるご飯の話や、
今まで聞いたことも、見たこともないごはんの事が書かれていたとしても、
終始、おいしそうだなあと思わずにいられない話ばかりでした。
しかも私は贅沢にも、
まるで白米とおかずを食すように交互に読んで、この二冊の本を楽しみました。
そして改めて思うのです。
本って、いいなあ、と。
いやいや、あなた、印刷会社なんだから、
最近本ばかり紹介しちゃって、本屋さんじゃないんだから!
印刷屋さんでしょうが!
と、小姑のような、いや、
金八先生のような私の分身が髪をかき分けながら小突いてくるのですが、
だってしょうがないじゃないか!
と口をすぼめて叫びたくなります。
これまで生きてきた中で、本と関わらなかった事ってあったかな?と、
思い返してみても、あの時、あの場所で、あんな気持ちの時に、
あらゆる場面で、様々な本と出会ってきました。
最近書いたブログで紹介した本も、
「どうしたらいいんだろう」としか思えない状況のときに手にとった本で、
読んでいくうちに段々と背中を押されていって、
プリオのスタッフブログ【今月の1冊】というコーナーで
あふれんばかりの思いを書きなぐる!という行動に至ったのです。
こういったブログが、読んだ人へバトンみたいにタッチできたとしたら、
それが、その人にとっての「つぎ」に繋がったとしたら。
い~~~~よな~~~~~
と思いながら、このブログを書き締めたいと思います。
また次回もお楽しみに!
※表紙を剥いてしまい、どこかにいってしまったので、写真が撮れなかった事をご了承ください・・・
ちなみに画像は自作のぬいぐるみ「ジョーカーじゃないよちゃん」です。
私とは・・・ポスター印刷のプリオ 製造チームと動画にも出ているヒキバでございました。