ポスター製造スタッフ【成井の目】誘い水
おはようございます。
製造・成井です。
北野武(ビートたけし)さんの著書から
他人への気遣いで大切なのは、話を聞いてやることだ。
人間は歳を取ると、どういうわけかこれが苦手になるらしい。
むしろ、自分の自慢話ばかりしたがるようになる。
だけど、自慢話は一文の得にもならないし、その場の雰囲気を悪くする。
それよりも、相手の話を聞く方がずっといい。
料理人に会ったら料理のこと、運転手に会ったらクルマのこと、
坊さんに会ったらあの世のことでも何でも、知ったかぶりせずに、素直な気持ちで聞いてみたらいい。
自慢話なんかしているより、ずっと世界が広がるし、何より場が楽しくなる。
たとえ知っていたとしても、一応ちゃんと聞くのだ。
そうすれば、専門家というものは、きっとこちらの知らないことまで話してくれる。
井戸を掘っても、誘い水をしないと水が湧いてこないように、人との会話にも誘い水が必要なんだ。
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全然興味なさそうに聞いている人に、知識のある人はわざわざ教えようと思いません。
興味や好奇心があって、本当に知りたがっている人には、いろいろと話したくなるものです。
更に、「誘い水」のような“いい感じの問い”や“あいづち”があると尚いいでしょう。
仮に知っていることを聞いたとしても、初めて聞くかのように聞ける人は、
それが誘い水となり、たくさん教えてもらえますからね。
「自分自身が無知であることを知っている人間は、
自分自身が無知であることを知らない人間より賢い。
真の知への探求は、まず自分が無知であることを知ることから始まる」
by ソクラテス(古代ギリシアの哲学者)
謙虚に学び続け、ソクラテスさんのいう「無知の知」を意識していきたいものです。
今日も毛が無く、否、怪我無く!