2020.04.17社員ブログ

ポスター製造スタッフ【成井の目】今、出来ること

おはようございます。
製造・成井です。

先日、私の人生の師匠からメールが届きましたのでこの場をお借りして紹介させていただきます。

新型コロナウィルスで経済は冷え込み、中でも旅行業、飲食業など壊滅的な打撃を被り、
私の友人のセミナー講師も軒並みキャンセルで、何もできず、家にいるとのこと。

オリンピックを目指していたアスリートや開幕を目指して調整していたプロ野球選手なども、
いつ頃終息するかもわからぬ状態に、モチベーションを保つことが難しいようです。

収益も上がらず、仕事もできない、練習もままならない、
こういった不遇な環境に取り残されていくような不安を覚えたり、
投げやりになったり、周りに当たり散らしたり、絶望したり・・・となっていくものです。

しかし一方で「窮すれば転ず。転ずれば通ず」。
こんな事態から始まった窮余の策からイノベーションが起きるのも世の常で、
願わくばこの未曽有の逆境をかけがえのないものと転じていきたいものです。

自由にできない不遇な環境にあっても
己を磨いて、後に羽ばたくきっかけとした歴史上の人物は多くあり励まされます。

剣聖とうたわれた宮本武蔵もそういう一人です。

武蔵は18歳から21歳まで3年もの間、
書物の積まれた開かずの間に幽閉された経歴を持っています。
その3年間がなければ、ただの豪腕無類の荒くれ者として一生を終えていたかもしれず、
あの独創的な剣術や後世の『五輪書』や数々の芸術作品もなかったに違いありません。

吉川英治の『宮本武蔵』には、
幽閉された武蔵に沢庵和尚がこう諭す場面があります。

「この暗黒の一室を、母の胎内と思い、生まれ出る支度をしておくがよい。
 肉眼で見れば、ここはただ暗い開かずの間だが、よく見よ、よく思え。
 ここには和漢のあらゆる聖賢が文化へささげた光明が詰まっている。
 ここを暗黒蔵として住むのも、光明蔵として暮らすのも、ただおぬしの心にある」

何もできず、いつ終わるかもしれぬ絶望的な環境で
和漢の書に没頭し、ひたすら己と向き合った3年間の経験が
私たちの知る宮本武蔵を生んだといえるかと思います。

ニュートンもそうでした。

ペストの流行でケンブリッジ大学が休校となり、2年間、郊外の実家に戻っていた時に
万有引力の法則を発見しています。
のちにニュートンは、このペストによる休校期間を「創造的休暇」と呼んでいます。

明治の政治家、陸奥宗光も、5年にわたっての山形県の監獄で禁固刑を受けましたが、
「毎朝、八時ころより夜は十二時まで努めて本を読んでいる。一日も怠ることはない」
との猛勉強で、のちに日本外交の父とも評される外務大臣としての力を蓄えていきました。

こんな時期でも出来ることはきっとあるはずですし、
こんな時期にしか出来ないこともあるはずです。

「花の咲かない冬の日は、下へ下へと根を伸ばせ」

人生は決して平坦ではなく、思わぬ不幸や災難に見舞われたり、
評価もされず、恵まれることなく不遇な時期を過ごす、そんな時はあります。

そんな“花の咲かない冬の日”にこそ、
武蔵やニュートン、陸奥宗光のように、下へ下へと根を深くはっていき、
のちに咲く大輪の花につなげていきたいものです。
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朝から長文でしたが、いかがでしょうか?

最後にアニメ・スラムダンクに登場するバスケ部顧問・安西先生の名言です。

【私だけかね? まだ勝てると思っているのは・・・・
 あきらめる? あきらめたら そこで試合終了ですよ・・・?】

今日も毛が無く、否、怪我無く!