ポスター製造スタッフ【成井の目】困ったら・・・・
おはようございます。
製造・成井です。
昔聴いたセミナーからです。
「複雑化は滅びのプロセス」という言葉がありますが、
まさに真理はシンプルなもので、かの松下幸之助さんの考え方はシンプルだけど物事の本質を語っています。
幸之助さんの著書「道をひらく」の《困難にぶつかったときに》の章、
その中の一文「困っても困らない」にこうあります。
少し引用させていただきます。
長い人生には困難、難儀、苦難、つらいことが誰にでもある。
自分だけではない。
そんな時にどう考えるか、どう処置するかによって飛躍か後退が決まるといえる。
困った、どうしようもない、そう考えれば心が次第に狭くなり、せっかくの出る知恵も出なくなる。
とどのつまり不満不平でわが身を傷つける。
困難を困難とせず、思いを新たに、決意をかたく歩めば、困難がかえって飛躍の土台になる。
要は考え方である。決意である。
困っても困らないことである。
人間の心というものはまことに伸縮自在である。
その自在な心で、困難なときにこそ、かえってみずからの夢を開拓するという力強い道を歩みたい。
(引用終了)
そんなこと言っても、できりゃあ世話はないよ・・・と思うかもしれませんが、
大変だ、大変だ、といくら言ったところで現実は変わりはしないんです。
困難な局面に変わりはないんです。
自分だけではなく、苦しい状況はみんなに等しくのしかかっているんです。
ならば、そこから闇に沈んでいくのでなく、光のあるほうに向かって進んです。
困った困ったといくら連呼しても状況は変わらないのですから、
まずは「どこかに光がありそうだ」と信じてそれを懸命に探すほうが良いじゃないですか。
僕も数十年のビジネス経験から、色々な危機を体験しましたがその時思ったのは、
他人が「この方法がある」と言うものはあてにならないと知りました。
それは「その人の考え」に過ぎないんです。
カッコ悪くても、遅くても、みんなと違う方向でも、「自分のあたまで考えた」ものは一番しっくりくる。
僕はそれで切り抜けてきました。
例えば狂牛病の風評で売上げが40%落ちたときや、
大型ショッピングモールが出店してきて売上げが35%落ちたとき、
もともと小売業は、純利益率が標準でわずか4~5%ですから、売上げが5%落ちたらそこから先は赤字転落です。
35~40%も落ちたら・・・悲壮感なんてもんじゃない。お先真っ暗です。
進むしかない。やるっきゃない。雇用は守らなければならない。
従業員の人生がかかっている。社長が自殺して済むもんじゃないんだ・・・と。
そんな状況下で何をしたか・・・
「みんなの知恵とやる気を引きだす」。
こんな時は、社長一人でがんばってもたかが知れてるんです。
同じ船に乗る運命共同体の乗組員ひとりひとりに力を出させること、
そう考えました。
会議をバシバシやって、アイデアを出し実行し、みんなを鼓舞した。
結果的に昨年対比100%まできっちり戻しました。
大成功でした。
まさに幸之助さんが言う【困っても困らない】ことなんです。
状況は困っても、心まで困らないこと。
それは自分の気持ちひとつでコントロールできるんです。
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大変なのは自分ひとりではない、みんなが大変な状況です。
ですが状況を乗り越えるには、一人一人が知恵を絞り出し、力を出し
そして「困っても困らない」という心の在り方を意識したいですね。
今日も毛が無く、否、怪我無く!