Illustratorでデータ作成!新規作成時の初期設定のご案内
こんにちは!ポスター印刷のプリオでデータチェックを担当しております岡です。
今回の記事では根本的なところに立ち戻り、いちからIllustratorのソフトを使用した入稿データの作り方をご紹介します。
Illustratorでの入稿データ作成
1)「ファイル」メニューから「新規」をクリック。
ファイルメニューからで無くとも「新規作成」に準じたボタンがあればそれをクリックすればOKです。
2)新規ドキュメントの設定を行う。
いくつか設定項目が出てきますので、以下項目毎に説明します。
【名前】
任意のファイル名に変更できます。
【アートボードの数】
Illustrator CS4以降の機能です。 複数のアートボード(キャンバス)を1つのファイル内に作る事ができる機能です。
後から手動で増やす事も可能ですが、アートボードの数は1つにしてください。
1つのファイル内に複数のデータやアートボードがあるのは間違いの元になります。
【サイズ】
アートボードのサイズ設定です。サイズの項目は「カスタム」にして、その直ぐ下の「幅」「高さ」の欄の数値を作りたいサイズに数値を打ち変えてください。
【裁ち落とし】
最後にポスターをカットする際に重要になる塗りたしのサイズの設定です。
基本的には天地左右3mmずつでOK。
【詳細】
詳細左の▼を押すと以下「カラーモード」「ラスタライズ効果」「プレビューモード」「新規オブジェクトをピクセルグリッドに整合」の項目が出ます。
「カラーモード」は「CMYK」でも「RGB」でも任意のモードをお選びください。
「ラスタライズ効果」は印刷するデータを作る際は必ず「高解像度(300dpi)」を選択してください。
「プレビューモード」は特にいじらず「デフォルト」のままでOK
「新規オブジェクトをピクセルグリッドに整合」はチェックを外しておいた方がデータが作りやすくなります。
最後にOKボタンを押すと、ドキュメントが作成されます。
3)出来上がったドキュメント内でデザインを作る。
ソフト画面の真ん中辺りに四角の枠があると思います。これが先ほど設定したアートボードになります。
このアートボードの中に収めるようにデザインしていきます。
アートボードの周囲に見える赤線は、「裁ち落とし」の設定位置です。
この赤線の位置まで塗り足しを作成するとポスターをカットする際に綺麗に仕上がります。
4)デザインが出来上がったら、PDFデータに変換する。
プリオではIllustratorファイルでの入稿よりもPDFファイルでの入稿をおすすめしております。
PDFファイルの方がエラーが少なく、入稿する際の手順が簡単な為です。
「ファイル」メニューから「別名で保存」をクリック。ファイルの種類から「Adobe PDF」の形式を選択して「保存」ボタンを押す。
後は何もいじらずにプリセットを「Illustrator初期設定」にして保存すればOKです。
PDFデータにトンボを付けたい方は「トンボと裁ち落とし」の項目を選択して「トンボ」の部分のみにチェックを入れて保存すればトンボが印字されます。
補足:Aiデータをそのまま入稿したい場合
PDFではなくai形式で保存して入稿したい場合は下記の点を必ず確認してご対応ください。
・テキストデータのアウトライン化
・画像データの埋め込み(容量が重くなり過ぎる場合はリンク状態でも可)
・レイヤーの統合
・保存時に「PDF互換ファイルの作成」の項目に必ずチェックを入れる。
以上の点はPDF形式で保存していただければ全てチェック不要です。
データが出来上がったら必ず確認!
PDFで保存した場合、保存されるのはアートボード部分のみです。
アートボードからはみ出るような状態でデザインをした場合は
保存されたPDFを開いてみるとデザインがちょん切れています。
保存した後は入稿前に一度PDFを開いて問題ないかご確認ください!
以上ご紹介でした!
入稿データを作るのが、初めての方は是非ご参照くださいませ。
▼参考ブログ