Illustrator その拡大は大丈夫?印刷の仕上がりに差が出る理由。
今回はIllustratorを使い始めて間もない方にお勧めの拡大についてのポイントをご紹介してまいります。
レイアウトするにあたって、文字や画像、図形などの拡大作業はよく行う動作だと思います。
「選択してびよーんとやればいいんでしょ?」と簡単に感じるかもしれませんが、
いくつか罠がひそんでいますので、今回のブログがお役に立てましたら嬉しいです!
拡大に向いているもの
イラストレーターで打った文字、作った図形など。
専門的な用語で「ベクターデータ」と呼ばれています。
数式で表現されている線なので、どんなに拡大しても荒れません。
拡大に向いていないもの
低画質の写真や画像。
写真や画像は専門的な用語で「ラスターデータ」と呼ばれています。
小さな四角いドットの集まりで表現されているので、拡大すればするほど
モザイクの様に四角いドットが目立ちます(図参照)。
高画質のデータはドットがとても小さいので、拡大しても荒れが目立ちません。
安心して拡大してください!
ネットから拾ってきた様な画像は大体低画質なので、極端な拡大には不向きです。
拡大後、アートボードを【Ctrl+1(数字のイチ)】で100%表示にして、
拡大した画像や文字が荒れていたら印刷物も荒れて仕上がりますのでご注意ください!
※画質については少し難しい話になってしまいますので、
興味がございましたらブログの右上の「気になるキーワードを入力」欄に
「解像度」や「画質」とご入力ください。関連ブログが出てきます!
さて、向き不向きが分かったところで、次。
文字や写真は、縦と横の比率はなるべく崩さない方が綺麗です。
こだわりが無い限りは比率を維持したままの調整をお勧めいたします!
縦横比率を維持したまま拡大する方法
数字でサイズを指示する場合は、対象物を選択後、数値を入力する場所の数字と数字の間の
【縦横比の固定マーク】を図の様にしてください。
バウンディングボックス(オブジェクトの選択後に周りに出てくる四角)を使って感覚で拡大縮小する時は、
バウンディングボックスの白い四角の部分(緑の矢印があるところ)を
【Shiftを押しながらドラッグ】してください。
マウスから指を離す前にShiftボタンを離すと比率が崩れちゃうので、
マウス→Shiftの順番で指を離してくださいね!
ぜひお試しください!