印刷の黒色の出力方法
いきなりですが、問題です。
皆さんには左と右だと、どちらが黒色に見えますか?
(答えは本文の途中に記載します。)
お客様のアンケートから、「 黒色が薄い気がします。」というアンケートをいただきました。
こちらに対して詳細にご回答できればと思いまして、今回記事にしました。
さて、皆さんが良く目にする黒色ですが、印刷には黒色は2種類あります。
それが【K100%の黒】と【リッチブラック】です。
ちなみに先程の図1の左が【K100%の黒】で右が【リッチブラック】です。
色の濃さだけで見れば【リッチブラック】の方が濃く見える方が多いのではないでしょうか。
ここで、冒頭で出した問題の答えですが、実は「左も右もどちらも黒色」なのです!
ここからは「黒色」についての解説です。気になる方は是非ご参考までに閲覧くださいませ。
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では、どちらも「黒色」だという事の詳細を以下に記載します。
【K100%の黒】と【リッチブラック】にはどんなインクが使われているのでしょうか。
【K100%の黒】はK(ブラック)のインクのみで表現された色です。
【リッチブラック】はC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の4色のインクで表現された色です。
つまり、【リッチブラック】の方が多くのインクが使われているので「濃く」見えるのです!
ならば、「【黒色】は全部リッチブラックで作った方がお得じゃない?」と
思う方もいるでしょうが、そうでは無いのです。
リッチブラックはインクを大量に使います。
その為、インクが乾きにくい上に紙が湿りやすく当社の印刷用紙のマット紙では広範囲にインクを乗せると
確実に「波打ち現象」が起きます。
「じゃあどうすれば良いの?」と思った方は、図3をご覧ください。
「K」という文字に【K100%の黒】と【リッチブラック】を乗せました。見分けが付きますか?
広範囲にインクを乗せなければ、違いは分かり辛くなります。
なので、できる限り「黒々しく見せたい部分」にリッチブラックを使うのをおススメします。
図では全色100%となっていますが、実際に入稿データを作る時は
CMY30%、K100%あれば十分濃く、締まった黒が出来上がります(推奨)。
是非使い分けて入稿データを作成しいただければと存じます。
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印刷についてご不安な方や、入稿データについて不明点がある方は、是非そのお声をお聞かせくださいませ。
当社の専任の担当より、ご回答させていただきますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。
データ処理チーム 岡