【今月の1冊】キャッツ ポッサムおじさんの実用猫百科
著: T・S・エリオット
挿画: エドワード・ゴーリー
訳: 小山 太一
出版社: 河出書房新社
世界でいちばん成功したミュージカル『キャッツ』原作。
猫を愛する画家、ゴーリーと
猫になりたかった詩人、エリオット
ふたりの愛あふれる ごきげんな一冊
エドワード・ゴーリー生誕90年記念出版、待望の新訳!
(本の帯より)
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データ処理チームの桑です。
ミュージカルのキャッツは一度も見たことがなく、
ストーリーも全く知りませんでしたが、
エドワード・ゴーリーという絵本作家のことは知っていました。
繊細で、ダークな印象のイラストを多く描かれる方なのですが
楽しい装丁に惹かれて手に取りました。
とにかく挿絵がかわいい
どのページもステッカーやポスターにして飾りたいくらいのかわいさ。
内容が理解できなくても、絵を見るだけでも楽しく、
装丁は前述の通り最高なので部屋に置いておくのもよいです。
クセになるテンポと愉快な世界観
登場するのは10を越える猫たち。
個性的すぎる猫たちを各詩でリズミカルに紹介していく内容なのですが
ラップみたいで、とにかく繰り返されるライムと耳に残るフロウがすごいです(?)
猫は擬人化された表現が多く、
お裁縫をする猫もいるし バリトンボイスの猫もいます。
猫を飼ってる人なら、よりいっそう楽しめる気がします。
内容は大人向け
猫の名付けは実に厄介
遊び気分じゃまったく失敬
徒おろそかな話じゃない
欠くべからざる三呼の礼
これは本書の冒頭にある詩ですが、
このように、使われている言葉は子供向けではありません。
読み進むにつれわからない言い回しや単語が複数登場し、
私はその都度調べ、理解してから次へいく、を繰り返したため
読み終わるまで相当な時間を要してしまいました。
絵と、日本語のリズムを楽めましたが私は詩が苦手みたいです。
次はミュージカルを見る機会があればいいなと思いました(=^.^=)
オーレにいる人で読んでみたいな~と思った方は声掛けてください。
お貸しします。(読み終わってます!)
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