分割線(白い線)を回避しよう
作ったデータ上に、意図しない白い線が出ている。
データ上は問題がなかったのに、印刷したら線が出てしまった。
こんな経験はありませんか?
プリオではこの線のことを『分割線』と呼んでいます。
Adobe Illustrator、Photoshop、Microsoft Officeなどのソフトを使用してデータを作った際に起きる可能性の高いトラブルです。
この記事では分割線の原因と対策をご案内いたします。
目次
分割線とは?
分割線とは、意図せず出現する線のことを言います。
とても細い線なので、人によっては見えにくいかもしれません。
一見問題のないデータなのに、印刷したら白い線が出てきてしまった…という例も。
画面上で拡大・縮小表示を繰り返すと、現れたり消えたりする線もあります。
この現象自体は画面表示の不具合で起きるものなので、
一般的には現れたり消えたりする線は印刷に影響はないとされています。
紛らわしくて、厄介ですね…!
こんなときに分割線が出るかも!
データのつくり方、保存方法、変換方法は非常に多くの種類があります。
「これが原因です!」と断言することは難しいですが、
分割線が出てしまう可能性の高いデータの作り方と、対策方法をご紹介していきます。
特殊効果を使用している
- ドロップシャドウ
- 透明効果
- ぼかし
上記のような特殊効果をデータに使用している場合、分割線が出る場合があります。
パターン機能を使用している
Illustratorの「パターン」機能は、分割線が出る場合があります。
背景を一部、透明化(消去)した画像を使用している
写真やイラストの背景などを透明にした画像データをIllustratorに配置して
デザインを作成したことで、分割線が出てしまった例もあります。
分割線への対策
分割線が印刷されてしまうトラブルを防ぐための対策をご紹介いたします。
ラスタライズ化する
特殊効果、パターン機能、透明化を使用している場合に効果的です。
IllustratorやPhotoshopの場合は「ラスタライズ」をかけましょう。
Photoshopではレイヤー結合することでもラスタライズされます。
レイヤーを1つにまとめることで、様々なトラブルを回避できます。
積極的に結合しましょう。
高品質印刷で保存する
Illustratorでデータ保存する際、「高品質印刷」のPDF形式がオススメです。
※このとき、『Web表示用に最適化』のチェックを必ずはずしてください。
他の保存形式で分割線が出てしまった場合でも、高品質印刷で回避できた例があります。
いかがでしたでしょうか。
日々変化するデータの作成方法や変換方法…
プリオのスタッフも、データのトラブルと365日戦っています。
この記事が皆さんの一助となれば幸いです…😢
新しく情報が入り次第、更新いたします。
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