【今月の1冊】なるべく働きたくない人のためのお金の話
こんにちは。スタッフのテツヒラです。
今月の1冊はこちら。
タイトルに惹かれて購入しました。
やはりお金の話は生きていくうえで切っても切り離せませんし、
こういうたぐいの本は割と気になって読んだりもします。
以前、同じ著者の「年収90万円で東京ハッピーライフ」というのを読んだ事もあり、
別の本が出ている、一体どう違うんだろうという興味もありました。
結論からいうと、「とても信頼できる本だな」と思いました。
著者の大原扁理さんは週休5日で東京暮らしをしていた経緯があります。
(詳細は『年収90~』をご覧ください)
最初から週休5日、年収90万を目指していたわけではなく、
その時の自分にとってのあるべき姿を突き詰めていった結果、
そのライフスタイルに行き着いた、とあります。
そうした「ライフスタイルの最適化」は、
まさに近年の私も同じく意識して行っているものだったので、
その姿勢にとても共感しました。
また、「あくまでこれは僕の場合、僕の感覚です」と
度々断りを入れている部分も親切で好感が持てました。
最終章の「お金とうまくやっていくために」で、
これまでとは違う方向性の話が出てきてびっくりしましたが、
これまでの文章で大原さんへの信頼が勝手に出来上がっており、
そこもまた楽しむことができました。
(ちゃんと説得力がありました)
この本の最初の方に、こうあります。
はじめに明確にしておきたいのですが、お金について考えるとき、「自分がどうありたいのか」という問題を避けて通ることができません。というか、もっと正確に言うなら、お金のことは、「自分がどうありたいのか問題」の一部でしかない、という気がします。
お金の不安をなくすことが目的なのではなく、お金の不安がなくなったそのとき、自分がどんなふうに生きていくのか、ということのほうが重要だからです。
ですから、お金の本とは言いながら、ちょっと肩透かしを食らったような気分になるかもしれませんが、お金について直接的なことを考えたり、語ったりすることは、この本の後半になります。
でも、しつこいようですが、これが本当に大切なんです。いくら稼ぐか、節約するかよりもまず、自分がどうありたいのかを洗い出していくこと。お金のことだけを見ていると、人生の本質を見失います。
急いては事を仕損じる、ということで。(なるべく働きたくない人のためのお金の話/著:大原扁理 より引用)
ほんとにそうですね。何をどうしていきたいか。
話の段階が急に飛ぶかもしれませんが、
人は幸せになるために生きていると私は思います。
そのためには、何よりもまず自分自身を知る必要があります。
「自分はこういう考え方が好きなんだな」
「こういう話に興味があるのか」
「これはちょっと苦手だな」
本をはじめ、色々な作品、そして周囲の人々。
そうしたことを教えてくれる存在に感謝でございます。
そして、この本の中にあったように、
自分が受け取ったものを周囲にも渡せるような人でありたいです。