【今月の1冊】半農半X的 これからの生き方キーワードAtoZ
こんにちは。スタッフのテツヒラと申します。
今月の一冊はこちらです。
「半農半X的 これからの生き方キーワード AtoZ」塩見直紀/農文協
地に足を付け暮らしを大切にしつつ、新しい事、やりたい事にも挑戦していく。 みたいな紹介文を見て、「最高の暮らしじゃないですか」と気になって買いました。
著者の方の実践記録かと思ってましたが全然違いました。
言葉・意味合い・温故知新が好きな著者が「AtoZ」という手法を用いて、 これからの生き方を提案する、といった内容でした。 「半農半X」という概念は10年以上前から提唱されているようで、 この本を読むまで知りませんでした。検索すると色々出てきて面白いです。
沢山の人物、本から影響を受けている著者の塩見さん。 人柄がうかがえる文体となっており、 ラジオを聴いているような感覚になりました。 様々な書籍の引用が丁寧に記されているので、 より詳しく知りたい場合はすぐにアクセスできる 親切なつくりなのもよかったです。
半農半Xは、環境問題 (持続可能性)と天職問題 (どうやって納得いく人生を生きるか)という、「21世紀の2大問題」を背景として生まれました。 さらに細かく背景を 見ていくと、「後世、7世代後、【E=遠慮のこころ&将来世代】」という時間軸のこと、何を遺すかという 「[G=ギフト】」の問題、「創造性」を発揮し合うことの大事さ、そして「ソーシャルデザイン」という社会創造の急務もあります。 半農半Xとはこうし た課題を乗り越えたいと思ってできたことばですし、本書のベースとなる考え方にも なっています。
まさにそんな生き方を自分も探してるな、と多いに共感した部分です。 納得いく人生。変化に対応できるよう柔軟なマインドでありたい。 そのためには身体、環境とのバランスがとれている必要がある。 そのためには…みたいな事を考える良いきっかけになりました。
- イギリス発のコンセプト「社会的処方」
- 「バリ島モデル」というライフスタイル
という概念も頭に残りました。
読書、面白いですね。最近止まらずついに積読が起きてしまいました。 秋の夜長の楽しみが1つできました。