【実録】発泡パネルの経年劣化【パネル印刷】
こんにちは!ポスター印刷のプリオです。
プリオのオフィスは1階にあるためショーウィンドウに自社で作成したパネルを飾っています。
作成時はきれいでも、長く使用するとどうしても経年劣化が出てきます。
長く飾っているパネルにどのような変化が起きるのかをまとめてみました。
想定される劣化症状は「印刷の色褪せ」「パネルの反り」「用紙やラミネートの剥がれ」です。
目次
日の当たらない室内で5年間飾っているパネル
掲示期間:約5年間
掲示場所:直射日光の当たらない室内。頻繁に人の手が触れることはない。
・仕様
商 品:パネル印刷(発泡パネル)
用 紙:マット紙
その他:アルミフレーム加工
・現在の状態
裏が日に当たる店頭に4年間飾っているパネル
掲示期間:約4年間
掲示場所:室内だが外に面したガラスに飾っていたためパネルの裏は直射日光が当たる。
・仕様
商 品:パネル印刷(発泡パネル)
用 紙:マット紙
サイズ:A0サイズ
・現在の状態
印刷面に色あせは見られませんがパネルに反りが発生しています。
床に置いて測ったところ床から約20mmほどパネルの端が浮いていました。
直射日光があたる場所は気温の変化が激しいためパネルに反りが発生します。
室内で6年間保管していたパネル
掲示期間:約6年間
掲示場所:室内の日の当たらない場所に保管。
・仕様
商 品:等身大パネル(発泡パネル)
用 紙:マット紙
その他:マットラミネート加工
・現在の状態
反りや色あせは出ていません。
これまで紹介したものの中だと頻繁に手が触れたためパネルの端はつぶれるなどくたびれた感じになっています。
角部分は用紙が少し剥がれてきています。
ショーウィンドウに2年間飾っている大判パネル
掲示期間:約2年半
掲示場所:印刷面が直射日光が当たる室内。
・仕様
商 品:等身大パネル(発泡パネル)
用 紙:マット紙
・現在の状態
2018年の忘年会のために作成したパネルです。
忘年会で使用後、外から見えるショーウインドウに飾っていました。
ショーウィンドウの位置は日中は日が当たりますが西日は当たらない場所です。
印刷面に色褪せは見られませんが用紙の剥がれが大きく出ていました。
直射日光が当たるため気温の変化が激しく、インクを吸った用紙だけが丸まりパネルから剥がれてしまいました。
日の当たらない室内に2年間飾っている等身大パネル
掲示期間:約2年半
掲示場所:直射日光の当たらない屋内に自立スタンドで立てていた。
・仕様
商 品:等身大パネル(発泡パネル)
用 紙:マット紙
その他:紙製の自立スタンド
・現在の状態
こちらも2018年の忘年会のために作成したパネルです。
こちらのパネルは直射日光の当たらない場所に飾っていたため用紙の剝がれは出ていません。
パネル事態に大きな変化はありませんが紙製のスタンドがパネルの重さに耐えられなくなったのか曲がってしまっています。
かろうじて自立している状態です。
まとめ
使用環境により劣化症状が大きく違うことがわかりました。
プリオの社内で飾っているパネルは全て極端に色が褪せているものはありませんでした。
ちなみにプリオは年中無休のため室内で飾っているパネルでも365日毎日蛍光灯の光に照らされていますが
ラミネート加工無しでも屋内に飾るのであれば5年使用できているのは驚きです。
発泡パネルは水分を吸収しやすいので「湿気が多い」「気温差がある」場所での使用は反りが出たり、反りによる用紙の剥がれが気になります。
直射日光が当たる場所に1年以上発泡パネルを飾る場合、用紙剥がれが出ないようフレーム加工を施すか
パネルごとくぎ打ちして掲示するのがいいかと思います。
※印刷に使用する色やどのくらいの範囲にインクがのっているのかによっても色あせや剥がれの具合は変わってくると思われます。
半永久的に劣化なく使用できるパネルを作成するのは難しいですが、できるだけ長く使用できるよう
掲示環境に合わせて加工をお選びくださいませ!
大判パネルのご作成はプリオまで!