ポスター製造スタッフ【成井の目】優しく生きる
おはようございます。
製造・成井です。
先週に続き、私の人生の師匠から聴いた話です。
損得で勉強し、損得で仕事をし、
損得で人と付き合い、損得で結婚し、
損得で別れ、損得で生きる・・・。
損得で学ばされ、損得で仕事をもらい、
損得で付き合ってもらい、損得で結婚され、
損得で別れられ、損得で生かされる・・・。
様々な選択を、損か得かで決めていたら、
そういう人に見られますし、そういう人生になります。
損得で生きる人は・・・、
ホテルの部屋を出るとき、誰が清掃するかは分からないけど少しキレイにしてから帰るとか・・・
次に使う人のことも考えて、トイレのスリッパを揃えるとか・・・
スーパーの駐車場などで、入口近くは老人や体の不自由な方に使ってもらうため、
自分はちょっと遠くに停めるとか・・・
そういった「陰徳」の考え方は出てこないでしょう。
おそらく、お金を払っているのだから当然だと言わんばかりに気にしないでしょう。
自分が動けるうちはいいですが、自身がケガや病気で仕事が出来なくなってしまったらどうなるでしょう?
損得で接した人たちは、損得で全員去っていくのではないでしょうか・・・。
宮沢賢治さんの「雨ニモマケズ」という詩。
この有名な詩は、賢治さんが亡くなった後、賢治さんの手帳に書かれていたものが
鞄の中から発見されたもので、発表されるために書かれたものではないそうです。
恐らく、賢治さんの理想とする生き方だったのでしょう。
誰かが見ているからとか、有名になりたいとか、損得とかではなく、
純粋に、「誰かのために優しく生きる」生き方です。
「雨ニモマケズ」の現代語をご紹介します。
雨にも負けず 風にも負けず
雪にも 夏の暑さにも負けず
丈夫な体を持ち 欲はなく 決して怒らず
いつも静かに笑っている
1日に玄米4合と味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを自分を勘定に入れず
よく見聞きし 分かり そして忘れず
野原の林の下の蔭の小さな萱ぶきの小屋に住み
東に病気の子供あれば 行って看病してやり
西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行って怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろと言い
日照りのときは涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
皆にデクノボーと呼ばれ
誉められもせず 苦にもされず
そういうものに私はなりたい
今日も毛が無く、否、怪我無く!