ポスター製造スタッフ【成井の目】教える? 伝える?
おはようございます。
製造・成井です。
「教える」と「伝える」の違いについての
人間国宝の講談師・一龍斎貞水さんの言葉です。
「教えてくれなきゃできないって言ってる人間には、教えたってできない」
この言葉の後にこういう説明があります。
「“貞水さんはあまり後輩にものを教えませんね”って言われるけど、
僕らは教えるんじゃなくて伝える役なんです。
伝えるということは、それを受け取ろう、自分の身に先人の技を刻み込もうとするから伝わっていくもの。
教えてくれなきゃできないって言ってる人間には、教えたってできませんよ」
貞水さんも若い頃、師匠にこう言われたといいます。
「おまえたちは、日頃いかにも弟子だという顔をして
俺の身の回りの世話をしているくせに、俺が高座に上がっている時、
それを聴こう、盗もうって気がちっともない。
ホッとして遊んでる。
俺が高座に上がっている時は、どんなに体がきつかろうと、
お金を払って見に来てくださっているお客様のために命懸けでしゃべってるんだ。
その一番肝心な時に、聴いて自分から習おう、盗もうって気がないから上手くならないんだ」
「生き方のセオリー」 藤尾 秀昭
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馬に水を飲ませようと思って水辺に連れて行っても、飲みたくない馬は水を飲みません。
しかし、水が飲みたい馬は、放っておいても水辺に行き水を飲みます。
もし誰かに何かを教えたいと思ったとしても、相手にその気がなければ、時間の無駄です。
ただし!!
ここで「相手のやる気のせい」にして話を終わらせたのではイケてません!
イケてる人は、どうしたらその気になるかを一生懸命考えたり、
楽しんで学んでもらう方法を考えたり、気付かせるために試行錯誤します。
つまり、自責にして自分が変わろうと努力するので、
結果的に相手に教えているようで、自分の成長にもつながるのです。
人は、尊敬している人、あこがれている人の言うことは聴くものです。
もし部下や子供や後輩が言うことを聞いてくれないとしたら、尊敬されていないかもしれません。
だからと言って「尊敬しろ!」って言っても尊敬してくれませんが・・・
自分がスマホばかり見ているのに、子どもに勉強しろ!って言っても、
おそらく色んな理由をつけて勉強しないでしょう。したとしても乗り気ではありません。
親が楽しそうに本を読んだり、何かの練習をしていたり、勉強している姿を見て育った子供は、
おそらく放っておいても勉強する子、目標に向かって努力する子に育つでしょう。
「子は、親の背中を見て育つ」と言われます。
「言ったようには育たないけど、(親が)してきたように育つ」のが子どもなんですね。
私の経験上この事は、部下や後輩も一緒だと思いますが・・・・いかがでしょうか?
今日も毛が無く、否、怪我無く!