ポスター製造スタッフ【成井の目】ベクトル
おはようございます。
製造・成井です。
オーレ書籍棚から「90秒にかけた男」を借りて読み・・・
久しぶりに昔のセミナー録音テープから書き起こしました。
「会社は社員を守る責任がある」というのは、実は恐ろしくズレた考えです。
なぜなら、社員はプロフェッショナルとして会社に雇われているのですから、
たとえ新卒であっても「社員は会社を守る責任がある」が本来の自然な考え方なんです。
社長と社員は親子ではありません。大人 対 大人です。
社員は成人した責任ある大人として会社に雇用されているんです。
そして、社員は決して守られなければならないような弱い存在ではないんです。
会社は社員を守る責任がある・・・・というその考えは、多くの人から成長の力を奪います。
主体性を枯渇させ、自責を見失い、創造性を破壊して、
従順なつまらないロボット社員をどんどん創り出す・・・・
これは、「上に立つ人が立派であるべき」という幻想から
派生した歪んだ信念の1つだと思います。
この信念が、正しいかどうかはどうでもよく、大事なのはこれを持っていると
結局のところ社長も社員もどちらも苦しむという点です。
社長にも社員にもこのおかしな幻想から目覚めてもらうこと、
そして「社長という天才に依存する集団」から、
「本来の責務を思い出した大人の集団」へ会社全体を変革すること、
最終的には「自分の人生を自分で選択し、自分で責任を取る」ということ・・・・
これが右腕代行としての私のミッションの1つです。
「上に立つ人は立派であるべき」という幻想のもとに、
本来、大人 対 大人であるはずの会社に「親子の構造」を持ち込み、
社員を子供と決めつけて、法を整備する政府に下支えされながら、
この国は大量の無責任な大人を排出する社会システムを作り上げました。
しかも、この構造が当たり前のように存在するので、
多くの大人は自分たちが無責任である自覚すらない・・・。
そして、大多数の無責任なことに無自覚な大人たちは、先の幻想を盾にして、
少しでも自分たちの期待に沿わない行動をする経営者や著名人を、
正義の名の下に袋叩きにして、それが民意だと叫んでいます。
この構造を、誰が悪いのかと批判しても意味はなく、
ただ私達自身がこの構造によって苦しめられている・・・という結果に着目することが重要です。
そして、私のミッションは、それを明らかにし多くの大人の目を覚まさせること。
さて、私は「勉強しなさい」と子供にほとんど言いません。
ほぼゼロに等しいです。
逆に妻はある程度言います。
それでも都心の一般家庭よりはかなりゆるい方だと思います。
それに対して、数年前、小学生の娘が私に
「なんで塾行って勉強ばっかしなきゃいけないのさ。
お母さんうるさいし。もうやだ。」みたいなことを言っていたので、
「嫌やなら塾をやめたらいいよ。勉強もしなきゃいい。
ただ、その先の結果がどうなるかは自分でよく考えて、自分で責任とってね。」
と伝えたら
「そんなこと小学生の私に言われてもわかんないよ!」
と若干涙目になりながら妻に怒られる以上にひどく嫌がっていたことを思い出します。
自分で選択して責任を取るという怖さの片鱗を感じたのだと思います。
もちろんそれでいいんです。
その怖さを乗り越えて、それでも自分で自分の人生の選択をし、
その結果の全ての責任を取るのが自立ということなのですから。
それは小学生でも高校生でも関係ない。生まれた時からの人間の責任です。
そこからは誰も逃れられないし、ましてや成人した社会人なら尚更。
そこの会社に入社すると決めたのは自分であり、自分以外の誰の責任でもない。
不満を言う余地がどこにあるでしょうか。
ビジネスの基本的なことを知らないのは誰のせいでもない、自分自身の勉強不足です。
会社の教育体制が・・・などと嘆く先などあろうはずがないんです。
長い目で見れば、社会の弱者になるのは誰のせいなのか?
スキルアップをしない自分のせい以外に誰のせいでもあるはずがないんです。
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「僕が知っている『ドーピング』はただひとつ、『努力』だけだ」
イタリアの伝説的サッカー選手のロベルト・バッジョさんの言葉です。
方向性を見失わず、しっかりと前を見据えて一歩づつ・・・・
今日も毛が無く、否、怪我無く!