2018.09.24社員ブログ

ポスター製造スタッフ【成井の目】沈んだ時こそ

おはようございます。
製造・成井です。

昔聴いた法話から…

誰かのためになりたい、何かの役に立ちたい、という思いはあっても、
自分なんか才能もないし、体力もないし、お金もないから、
何の役にも立たないと落ち込むことがあるかもしれません。

そんな思いに沈んだ時に知っておきたい仏教の教えが「無財の七施」です。

財も力も持たないから人の役に立てない、と思っている人でも、
周りの人に幸せを届けることはできますよ・・・と
お釈迦様が教えられたのが「無財の七施」です。

その中に教えられているものに「和顔施」と「愛語施」というものがあります。
和やかな笑顔と、優しい言葉で相手に接することです。

 「笑顔で人と接しなさい、
 あなたは周りの人を和やかな気持ちにさせることができますよ」
 「優しい言葉を人にかけなさい、
 あなたと接する人を温かい気持ちにさせることができますよ」
と勧められています。

今はまだ仕事もして、任される任務もあり、必要としてくれる人がいて、
誰かの役に立てていると思えても、いつ何かが起きて、
「私なんか何の役にも立たない」と落ち込んでしまう事態に陥るかも知れません。

例えば、病気で長期入院すると、そんな気持ちになりがちです。
仕事ができなくなり、収入もなくなり、
いてもいなくても同じ、かえって迷惑をかけるだけの自分の姿に苦しむ人が多いと聞きます。

その苦しい思いから、つい看護師やお見舞いの家族に八つ当たりしてしまうこともあるとか。
気持ちはよくわかります。

そんな時にこそ、お釈迦さまの『無財の七施』の教えを、
思い起こして頂ければ・・・と思います。
何も持たない人でも、人の役に立てる行いができますよと、教えられたことなのです。

入院していても、仕事する体力はなくても、
和やかな笑顔と優しい言葉で看護師さんや家族に接する『和顔愛語』はできますね。

看護師はきつい仕事で離職率も高い職業です。
患者のお世話をしたいという高い志で看護師になっている人が、
自信を失い、嫌になって辞めてしまうのは残念なことです。

その続けられなくなる原因の一つに挙げられるのが、
患者が怒りや冷たい態度で接してくることへのストレスだそうです。

患者であるこちらが、笑顔で接するように心掛け、
「大変ですね」「いつもありがとう」と優しい言葉をかけると、
看護師は励まされた気持ちになり、仕事に誇りと自信を取り戻し、
がんばろうという気持ちになります。
看護師にとって、患者の和やかな笑顔と優しい言葉が仕事を続ける力になることがあるのです。

何の役にも立たないからと仏頂面になり、周りに壁を作って嫌われて孤独になるか、
そんな中でも和顔愛語に心がけ、周りに幸せを届ける存在になれるか・・・・、
『無財の七施』は、苦しい時に思い出したいお釈迦様の教えです。
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簡単ですか? 難しいですか?

今日も毛が無く、否、怪我無く!