ポスター製造スタッフ【成井の目】コトダマ
おはようございます。
製造・成井です。
昔の人は、「声に出した言葉には霊的な力があり、現実の事象に影響を与える」と信じていました。
良い言葉を発すれば良いことが起こり、不吉な言葉を発すれば悪いことが起きる・・・そう考えたのです。
そして、不吉な言葉を使わないようにしてきたのです。
日常の中では「忌み言葉」として知られていますね。
例えば、結婚式などの祝い事の場では「終わる」という言葉は縁起が悪いので、
「お開き」という言葉を使います。
また、「切る」という言葉も縁起が悪いので、「ウエディングケーキを切る」とは表現しません。
「ウエディングケーキに入刀する」などと言い換えているのです。
昔の人は、言葉の強力なパワーを体験的に知っていたのです。
「イヤな気持ちは3秒で消せる!」西田 一見 著
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お正月の「鏡開き」も“切る”ではなくて“開く”です。
落語では、擂り鉢(すりばち)は“当たり鉢”、
他には、イカの「するめ」も「あたりめ」といいますね。
「する(お金を失う)」だと縁起が悪いから「あたり」にしたと言われています。
いずれも縁起を担ぐ意味で使った言葉で、言葉にはパワーがあることを知っていたのでしょう。
さて現代、実際に「もうダメだ、終わった・・・」と言いながら試合に臨んだらどうなるでしょう?
「いえいえ、自分なんかでは、とてもとても・・・」と言っている人に、
大切な仕事を任せたいと思うでしょうか?
謙虚さとマイナス言葉は似て非なるもの。
言葉には力が宿る・・・
普段なにげなく使う言葉こそ、注意していきたいですね。
今日も毛が無く、否、怪我無く!