【読書感想】わたしのマトカ/片桐はいり
こんにちは製造の西です。
今回は女優片桐はいりさんのエッセイ「わたしのマトカ」。新作でもないのに何故か図書館で目立つように置かれていて、かわいらしい表紙に惹かれて借りました。
とっても面白かったです。
■こんな本
映画の撮影の為に滞在したフィンランドでの出来事が書かれています。
ユーモアたっぷりな表現で綴られるフィンランドは魅力的で、行ってみたくなること間違いなし!!
ただし、ご飯がおいしくないらしいので、二の足踏んでしまいます!
■とくに印象的だったところ
まずは片桐はいりさんのお人柄に惹かれました。
フィンランドへ向かう飛行機で出会った「サルミアッキ」というお菓子。はじめて食べたときの感想には「タイヤのゴムに塩と砂糖を振って食べたみたいな、未だかつて味わったことのないまずさ」と書かれているのに
「フィンランドの人はみんなサルミアッキが大好き」と知り、わざわざ毎日食べてサルミアッキ克服の修行をはじめます。
異国の文化に、最初の一口で諦めず挑む姿勢に関心…。全力でフィンランドを楽しもうという気持ちが感じられて、こうやってどんな物事も楽しめるようになれたらいいなと思いました!
そしてフィンランドの芸術を愛する文化も印象的でした。
フィンランドでは芸術家全般にある程度保証が与えられて、仕事がないときは失業保険がもらえるらしいです。
なので俳優やミュージシャンの卵がアルバイトで食いつなぎながら苦労してスターを目指す…というようなことはないそうです。
いったいどうやって自称芸術家と芸術家を判断しているのかはわかりませんが、面白いシステムだと思いました。
フィンランドの方々のお人柄もよい!
フィンランドの方はとにかくおおらかで、片桐はいりさんが慣れない環境でどんなにもたついてしまってもけっして急かされるようなことはなかったそうです。
そしてそんな優しい人々に囲まれていたからか、いつの間にやら片桐はいりさんもフィンランドの方々のような「余裕」を手に入れていたみたいで
帰国して日本の忙しい毎日に戻ってきても他人を急かしたり責めたりすることが無くなったそうです。(そのうち日本のリズムに戻るのかもしれないけれど。と書かれてはいましたが)
■まとめ
片桐はいりさんがこんなに面白い方だったとは知らなかった!もっとたくさん旅のお話を読みたくなりました。
フィンランドも魅力的で、行ってみたいと思いました。
余裕!欲しい!