ポスター製造スタッフ【成井の目】本箱から見つけて・・・(その2)
おはようございます。
製造・成井です。
東京で就職したものの、思うように仕事が長続きしない女性。
いつしか正社員として雇ってくれるところは無くなり、派遣社員に。
派遣社員になっても、職場で衝突ばかり。長続きしません。
次の仕事はスーパーのレジ打ち。
この仕事にもすぐ飽きが来てしまいます。
そんな時、田舎のお母さんから電話。
『もう帰っておいで』。
荷物をまとめていると、子供の頃の日記が出てきます。
ピアニストを目指していた子供時代。
その日記を読み直し、お母さんに電話をします。
『もう少し、東京で頑張ってみる・・・・』。
彼女は、レジ打ちをマスターしようと努力を始めます。
レジ打ちをマスターすると、お客様の顔が見えるようになりました。
<あのおばあちゃんは、いつも安売りの魚を買っている>
<あの女性は、いつも閉店間際に来店する>
レジ打ちに余裕ができた彼女は、お客様に声をかけはじめました。
『今日は鯛の尾頭付きですね。何かいいことがあったんですか?』
『孫が水泳大会で賞をもらったんだよ』と嬉しそうに答えるおばあちゃん。
レジの女性は、次々とお客様に声をかけ始めました。
『おばあちゃん、今日のセーター、素敵ね』
『今日はマグロより、カツオのほうがお買い得ですよ』
ある忙しい日。
『どうぞ空いているレジをお使いください』と場内放送が流れました。
店長は、行列のお客様に
『どうぞ空いているレジをお使いください』
5台あるレジのうち、彼女のレジだけ長蛇の列ができていたんです。
ところが、並んでいたお客様からの答えは・・・
『わたしは、あの女性と話がしたいから並んでいるの』とか、
『特売品は、他のスーパーでも買える。
わたしがこの店に来るのは、あの女性と話したいから。だから並んでもいいの』。
その言葉を聞いたレジ打ちの女性は、泣き崩れてしまったのでした・・・。
「涙の数だけ大きくなれる」木下 晴弘 著
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前回に続いて同書から抜粋しました。
自分が変わると周りが変わる・・・・
そう思うのは昭和オヤジの「加齢ノスタルジー」でしょうか・・・
今日も毛が無く、否、怪我無く!