ポスター製造スタッフ【成井の目】種をまく人
おはようございます。
製造・成井です
今回も昔聴いた法話からです。
どんなにケンカで腹立っても、疲れててしゃべりたくない時でも、
表情は作れなくてもいいし、
ボソッとでもいいので、最低限あいさつだけはしていきたいものです。
30代の既婚女性の話です・・・
その方は夫婦二人暮らしで、ご主人とは朝起きて顔合わせても「おはよう」も言うのでもなく、
家に帰っても「ただいま」も「おかえり」もないということでした。
これは気がさすがに滅入ってきそうですね。
この女性は
「自分だけでもあいさつしようかな・・・」と思われたそうです。
これはなかなかできる決意ではありません。
一度あいさつさえしなくなった仲が、
自分から殻を破ってあいさつするのは、とても勇気の要ることです。
大変なことですが、とても素晴らしいことだと私は思いました。
布施の種は、幸せの花が咲く種ですから、まく人はやがて必ず恵まれます。
「まかぬ種は生えぬ、まいた種は必ず生える」
あいさつは、仏教用語で「言辞施(ごんじせ)」と言い、善い種ですから必ず善い結果が訪れます。
あいさつをした相手から返ってこなくても、回り回って他のところから思わぬ幸せがきます。
あいさつしたのに向こうが返してこなかったとしても、そんなことは気にすることはありません。
別にお金や物品とは違って、元手はかかっていないので損することもなし、
相手が受け取ろうが受け取るまいが、それは向こうさんの都合や気分というだけ、
こちらは善い種をまかせてもらって、良い結果をいただくだけです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「何かの種をまく」ということは、「何かの行動を起こす」ということ。
何も行動を起こさないのに、がっかりしたり、周りのせいにしたり、嘆いたりしている人は多い。
一所懸命に働いてもいないのにお金がないと嘆いたり、
投票もしないのに政治が悪い、税金が高いと言っているようなものです。
そして
「自分のまいた種は、自分が刈り取らねばならない」という言葉もあります。
悪い種をまけば、悪いことが起こる。
良い種をまけば、良いことが起こる。
もちろん、良い種まきの実践を重ねたいですね。
今日も毛が無く、否、怪我無く!