2020.08.31社員ブログ

ポスター製造スタッフ【成井の目】万緑の候

おはようございます。
製造・成井です。

今の猛暑の中、青々と茂った雑草の逞しさが目に沁みます。
さて、草木の「根っこ」は一体いつ伸びるのか、ご存知でしょうか?
この時期、ちょっと前の本を読み返し、答えがありましたので書き出します。

植物にとって、根っこは水や養分を吸収したり、体を支えるための大切な器官である。
根っこがなければ、植物はたちまち干上がってしまうし、
根っこが十分に張っていないと、茎が簡単に倒れてしまう。

同様に、人間にとっても「根っこ」は大切なものだ。
「根気」や「根性」「根本」など「根」という言葉が、人の本質を表すことからもそれがわかる。

それでは、その根はいつ伸びるのだろうか。

水栽培されているヒヤシンスなどを見ると、短い根が出ているだけで、
根っこはそれほど伸びていないし、細かい根はほとんど生えていない。
水が十分にある条件では、必要以上に根を伸ばす必要がないのだ。

逆に、水が無いところでは、植物の根は水を求めてグッと深く伸びる。
そして、四方八方に張りめぐらされた根が、大地をしっかりとつかむのである。

根が成長するのは、条件に恵まれたときではない。
苦しいときにこそ、根が伸びるのだ。
恵まれたときは、茎を伸ばしたり葉を茂らせるのに忙しくて、根は伸びている暇がない。
干されたときこそが成長のチャンスなのである。

土の下に伸びた根っこは、目に見えないがその植物の「実力」そのものである。
毎日、水を与えている庭の草花が夏の日照りで萎れているのに、
誰も水をやらない道ばたの雑草は青々と茂っている。

日照りにあったときに、その植物の真の強さがわかる。
雑草に水をやる人はいない。
けっして恵まれた条件に生えているとはいえない。
だからこそ、毎日、水を与えられている草花とは根の張り方が違うのである。

「雑草に学ぶ『ルデラル』な生き方」稲垣 栄洋 著
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目に見えない「根っこ」を育てるのは、恵まれた環境ではありません。
苦しいとき、大変なとき、もがいているとき、落ち込んでいるとき、悲しいとき・・・・なんですね。

もし今が苦しいのであれば、それは「根っこ」が伸びている証拠。
この先の人生で、きっと丈夫な幹や葉や実を作ってくれるはずです。

9月も目の前です。
今日も毛が無く、否、怪我無く!