2017.03.20社員ブログ

ポスター製造スタッフ【成井の目】暑さ寒さも・・・

おはようございます。
製造・成井です。

中国の唐の時代、
ある人が禅の僧侶に「和尚さんはどういう修行をやっておられますか?」と尋ねました。

すると僧侶は
「飢えが来れば飯を喫し、困れ来れば即ち眠る」と答えました。

つまり、腹が減ったら飯を食い、眠くなったら眠る、とい答えたわけです。
これを聞いて質問者はビックリします。
「そんなこと誰だってできるじゃないですか?」と言います。

すると僧侶は言いました。
「ワシがやっている禅の修行と、他の人間がやっていることは大いに違っている。
 他の人間は、飯を食うとき、本当に食べていないであれこれ考え事をしている。
 眠るときも本当に眠らず、色々なことを考えている。だから違うのだ」と。

〝一つ一つの瞬間をしっかり体験する〟
これが禅の本質なんです。

ところで、
「南の島でのんびりと過ごしたい」と、想像をしたことはありませんか?
心地よい風に吹かれて、ゆったりと過ごす・・・

実はあの状態こそ、禅なのです。
その瞬間をじっくり味わっている感覚です。
多くの人達が憧れているのは、南の島という〝場所〟ではなく、
あの〝感覚〟なのかもしれません。

だとすれば、
豊かさは海の向こうではなく、〝日常の中〟にもあることがわかります。

実際に南の島に行っても、頭であれこれ別の考え事をしていたら、
ちっとも豊かではありませんよね。

まずは日常で、目の前のしっかりことを味わう練習をしてみましょう。

仕事をするときは、しっかり仕事をする。
悩むときは、しっかり悩む。
悲しいときは、ちゃんと泣く。
そして笑うときは、思い切り笑う。

これを〝シンプルに生きる〟といいます。

言い換えればそれは、今を楽しむということです。
一つ一つを味わうことが、本当の贅沢なのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
確かに、現代人は色々な考え事が多くて、気が付くと心がここに無い場合が多いですね。
本日お彼岸、昔聴いた法話からの抜粋でした。

今日も毛が無く、否、怪我無く!