ポスター製造スタッフ【成井の目】驕らず高ぶらず
おはようございます。
製造・成井です。
小山さんと退勤後にチョイ呑みで話していて思い出し、
過去のセミナーから書きおこしました。
イエローハット創業者・鍵山秀三郎氏の講演会より…
子どもの成長は親にとって嬉しいものです。
電話や年賀状など、その喜びを多くの人にお知らせしたいという気持ちはわかります。
しかし、その成長の記録を一方的に他人へ発信するのはいかがなものかと私は思います。
届くハガキの中には、お子さんの成長の記録「だけ」が書かれた内容のものもあります。
文面から、子どもの成長を喜んでおられる光景が伝わってきます。
こうした内容のハガキは決して悪いことではありませんが、
受け取ってもあまりありがたいものでもないな・・・と私は思ってしまうのです。
そういうことは、身内で喜び合う類のことではないか・・・と思うからです。
私はこれまで、子どもの結婚式でさえ身内だけで行ってきました。
いえ、結婚式だけではありません。
他の祝い事も、静かに質素に行うようにしてきました。
また、身内の入院や葬式も同じようにしてきました。
身内の祝い事や弔(とむら)い事で、
他人様(ひとさま)にご迷惑をお掛けしたくなかったからです。
祝い事にしろ弔い事にしろ、
高ぶる気持ちを一方的に聞かされて気分が良い人はあまりいません。
大概の人からは、迷惑がられるのではないかと思っています。
たとえ気持ちが高ぶっても、『はしゃぎ過ぎ』ないことです。
「はしゃぐ」とは、調子づいて浮かれ騒ぐことを言います。
幼い子どもが調子に乗ってふざけてしまう状態です。
つまり、ちゃんとした大人がとったら恥ずかしい行動をさすのです。
友人・知人、身内だけで喜び合えば良いのに、
昨今は、インターネットやブログ等を使って『全くの外部』に発信する人が多いですね。
これも、周りから見れば、はしゃいでいるように見えます。
はしゃぐ時には、高ぶる気持ちがある。
高ぶるには「驕(おご)り高ぶり」という言葉にもあるように、
驕る、得意になる、分をわきまえない、思い上がる、図に乗ると言った意味も持ってます。
たとえ気持ちが高ぶっても、はしゃぎ過ぎないことを心掛けたいと私は思うのです。
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剣道の試合では相手から一本とった後にガッツポーズをすると、一本取り消しになるそうです。
負けた相手にも敬意を表するという、礼節を重んじる理念からきているからです。
本来の武道には、敗者へのいたわりの気持ち「惻隠(そくいん)の情」があるからなんですね。
う~ん、私は古い人間なんでしょうか?
今日も毛が無く、否、怪我無く!